(バイドシステムαが紅魔館目指して飛行するその頃……)

霧の湖上空、1機の小さなバイド系R戦闘機の真上に影が落ちる。何事かと空を仰ぐと、はるか上空で巨大なA級バイド「ノーメマイヤー」が飛行していた。何事かとボンヤリ見つめていると、その後ろから3機のパトロールスピナーがけたたましいサイレンを鳴らしてバイドを追いかけていた。

ピースメーカーA「いったいどれだけ小型バイドを仕込んだんだ! 倒しても倒してもキリがないぞ」
ピースメーカーB「こうなったらこっちもバイド兵器だ。ギャロップフォース、カモン!」

掛け声に反応し、どこからともなくオレンジ色の球体「フォース」が飛来。ピースメーカーの前部に装着された。

ピースメーカーB「よし、こいつをブチ込んでやる。フォースシュート!」

錐もみ回転するフォースをノーメマイヤーに投げつける。ゴツンと見事にぶつかるが大してダメージを負っているようには見えない。

ピースメーカーC「バイド体から高エネルギー反応を確認。強烈な攻撃の前触れです!」

ノーメマイヤーが光の粒子を収束させる。

ピースメーカーA「あの攻撃はまさか……まずいっ! 退却っ、退却!」
ピースメーカーB「隊長、まだフォースが……」
ピースメーカーA「命令だ! 下がれっ!!」

振り撒かれる光の粒子。ホタルの群れのように飛び散る光は近くにあったフォースを見つけると群がり始める。すると瞬く間に醜い肉塊に変化してしまったのだ。

ピースメーカーB「ああっ、あああっ……! 俺のフォースが……」
ピースメーカーA「やはり読みは正しかったか。あの光の粒子は物質をバイド化させる危険なシロモノだ。幸い予備動作に時間がかかるようなので何としても回避するように!」

ピースメーカーC「バイド体、逃亡します!」
ピースメーカーB「あああっ……!」
ピースメーカーA「気をしっかりもて兄弟! フォースがお前の身代わりになってくれたと思うんだ。さあ、今度こそ捕まえるぞ!」

そんな様を見て彼は一言。

バイドシステムα「俺アイツ嫌いだなぁ……。さて、そろそろ紅魔館に着くぞ」



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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