博麗神社を揺るがす轟音に驚き、私は目を覚ます。ああ、どうやら私は疲れていたらしい。スキマの中で居眠りしてしまったようだ。轟音の正体が何か確認するべく、私はスキマの外に出る。
そこには地面に突き刺さり大破したアールバイパーと、伸びている見たことのない人間の姿が見えた。周りの会話から察するに、どうやら外の世界からオカルトボールをばら撒いて幻想郷を混乱させた黒幕をあの銀翼は懲らしめたらしい。
住職サマに彼女の処遇をどうするかと聞かれたので、私は異変も解決したのだし、外界に返してあげるようにと言う。しかしその直後でマミゾウが何やら面白い計画があるから外界に返すのは少し待ってくれというではないか。
マミゾウ「せっかく幻想入りに憧れた少女が外から来てくれたのじゃ。妖怪集めて幻想郷流の『歓迎会』を開くのじゃ。選りすぐりの妖怪たちによる誠心誠意の『おもてなし』で恐怖一色に染め上げるのじゃよ。顔も広いのじゃろう? ちぃとばかし妖怪賢者サマも協力してくれんかのぉ?」
私は乗せられる形でこの計画に加担することになった。そうやって外来人を脅かす役の妖怪を集めようとした矢先、鬼気迫った表情の黒猫の妖怪が私の名を叫んで近づいてきた。
橙「紫様紫様大変です! 頼まれていた人を見つけました!」
遂にやってくれたか。流石私の式(の式)。
紫「ごめんなさい狸さん、急用が出来てしまったの。妖怪集めは貴女に任せるわ。くれぐれも外来人を殺さないように気をつけなさいよ? 後始末が大変になるのだから」
妖怪狸と別れた私は藍を呼び出しながら自らも橙と一緒にスキマに潜る。
藍「よくやったぞ橙。お手柄じゃないか!」
橙「えへへ~///」
呑気に戯れてる式達を咳払いでこちらに集中させると、橙にどんな様子だったかを聞く。
橙「博麗の巫女は魔法の森の入り口で弾幕決闘をしてました。相手はなんか青い髪をしたフワフワした雰囲気の……」
まさか相手は青娥!? 私は思わず橙の肩を強くつかむ。
紫「たくさんのキョンシーを連れていた?」
橙「(コクコク)」
紫「なんてこと……! 霊夢が危ないわ!」
その後も信じがたい話を橙から聞くことになる。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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