そう言って仕掛けてきた。だが、何の変哲もない黒い弾幕。こんなの私の敵ではない。彼女はベルサー艦で神子を狂気に駆らせた。ああいった切り札を使ってくるはずだ。軽くひねってやる。

紫「あまり手の内は見せないおつもり? でも私知っているんですよ、ベルサー艦のような外の世界の技術を色々と持っているのを」
青娥「ベルサー艦? ああ、そういうのも使ってた頃もあったような?」

とぼけるつもりか。とにかくあの口ぶりからすると海洋生物型巨大戦艦は呼び寄せないつもりのようだ。では霊夢を倒したというバリアが今の切り札か。私も霊夢からの伝聞でしかその存在を知らないので、それをよく知る必要がある。

試しに軽く弾幕を放ってみた。待ってましたと言わんばかりにバリアを張って防御する。反射する弾幕は途中で爆ぜたのだ。

紫「!?」

爆ぜて白い閃光となった私の弾幕は光の矛となり、この私に向かってきた。赤い飛沫が飛び散る。どうにか致命傷にはならなかったが、なるほど、霊夢はこの矛を喰らって……。だけど突破口も見えたわ。傷口を抑えながら私は凄む。

紫「まさか『ゾディアック・オヒュクス』の技術を持ってくるとはね」
青娥「やはり……気付きましたか。さすがですわ♪」

どんな弾幕も防ぐ盾に、突然反射した弾幕が光の矛になる。こんな特徴を持つのはあの機体しかない! 迂闊だったわ。どうしてもっと早く気が付けなかったのかしら。確かにあのシールドは無敵だ。たとえ幻想郷全土を焼き尽くすようなレーザーが発射されたとしても、あのシールドの前では無力になってしまうのだ。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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