白玉楼を、紅魔館を、私は駆け抜ける。
妖夢「む、無念……!」
パチュリー「むきゅー……」
その過程で私は二つのオカルトボールを入手できたが、いずれも誰かから奪って手に入れたものであることが判明。これでは元々あったボールか、後で増殖したボールなのか区別がつかない。出所の分からないようなボールを拾ったような人がいないか、私はさらに調査という名の妖怪退治を続ける。
あちこちで妖怪を退治しながらそれらしい情報を聞き出していくうちに、どうやら永遠亭の妖怪兎が怪しいという事を突き止めた。永遠亭といえば月と密接な関係のある施設。何か関係があったりとか? いや、まさか……ね。
出所不明のオカルトボールなど抱え込んで、どんな悪だくみをしているのかと思えば何のことはない、オカルトボールの不思議な力で金儲けをしようとしていただけであった。
とにかくこんな奴にオカルトボールなど勿体ない。私はこの黒髪の因幡の白兎を懲らしめることにした。
てゐ「あっさりやられたウサ~!」
月の因幡ならともかく、ただの妖怪兎に後れを取る私ではない。1分もしないうちにコテンパンに叩きのめすと、私の手にオカルトボールが飛んでくる。面倒事に巻き込まれないうちに私は永遠亭を立ち去り、改めてオカルトボールを調べてみる……が、サッパリ分からない。
こういう時は霖之助さんに頼ろう。細かな材質の違いとかを見分けてくれるかもしれない。ついでに、このボールが本来どのような役目を持つのかも……。
期待の念を抱きつつ、私は魔法の森の入り口「香霖堂」へと歩みを進めた。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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