神子「ぐっ、不覚……!」

尼僧の鉄拳が永遠の好敵手を打ち砕く。大きくのけ反った神子はそのまままばゆい光とともに爆発してしまった。戦闘を介してのみ所有権が移り変わる謎の物質「オカルトボール」。幻想郷中に散らばったそれは命蓮寺の住職である白蓮が集めていき、そしてついに最後のオカルトボールもこの瞬間に白蓮のものとなった。

白蓮「このような恐ろしいものは封印してしまいましょう」

全てが終わった後、白蓮は命蓮寺に戻ると、紫色のボールを仏像の懐にしまい込む。こうやって仏像ごと封印しようということらしい。

星「って聖! 私は仏像じゃありませんよ!」
白蓮「あっ、間違えて星ちゃんに持たせてしまいました。いけないいけない、やり直さないと……」

だが、異変は起きた。オカルトボールが突然激しい光を発していたのだ。

貴方「何かヤバいぞ! 星、その紫色の玉を捨てるんだ!」

咄嗟に手が出たのは○○。あまりに勢いよく飛び出したので、白蓮を突き飛ばしながら星の手にするオカルトボールに手を伸ばす。

しかし、その手が紫色のボールに触れることはなかった。激しい光を発していたボールは消え失せてしまったのだ。それを手にしていた星と共に……。

しばし流れる沈黙。尻もちをついていた白蓮はその様子を唖然としながら見ていたが、我に返るや否や大声でわめき始める。

白蓮「な、なんていうことを……。私はなんてことをしてしまったのでしょう! ああいう風になるのは私の筈だったのに、関係のない星ちゃんを……。ああっ、どこへ行ってしまったの!?」
貴方「落ち着くんだ白蓮。取り乱していては見えるものも見えなくなる! まずはじっくりと……なんだと!?」

いつの間にか白蓮ではなく○○の手にオカルトボールが握られていたのだ。そう、本来ならば白蓮の手中に収まる筈であったオカルトボールは、○○が先ほど白蓮を突き飛ばしたことによって○○が白蓮を戦闘で倒したことになってしまい、所有権が移ってしまったのだ。

貴方「白蓮さんは取り乱しているし、手掛かりとなるオカルトボールは俺の手の中。アレを集めて回れば真実に近づける筈だ」

消えてしまった星を救出するため、この謎だらけの紫色のボールの正体を掴む為、○○は白蓮に代わり異変の調査をすることを決意した。

タッタッタッとアールバイパーの格納庫を目指してひた走る。




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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