貴方「こいつが口裂け女……」
白蓮「というかよく見たらこころちゃんですよね」

マスク女の周囲には無数のお面が浮かび上がっている。

こころ「ねえ。アタシ、キレイ?」

何のことはない、お面の妖怪が何故か口裂け女になり切っているのだ。

つまり本物の口裂け女ではない。だがそれはポマードが通用しないことも意味する。ええっと確か口裂け女の噂を聞いた時に買っていたものがあるんだ。それがポケットに……。

貴方「あったぞ。それっ、アメちゃんだ」

べっこう飴である。俺はべっこう飴をこころに放り投げたのだ。人里でポマードは調達できなかったので、代わりにべっこう飴を用意していたのだ。口裂け女の大好物であり、これで気を逸らしているうちに逃げることが出来るという算段だ。

飴なら口裂け女でなくても甘いものが好きならば目がない筈。現にこころは飴玉を受け取って、いそいそとマスクの中に押し込んでいく。

白蓮「○○さんっ、今のうちにこのバイクでアールバイパーの所まで向かいましょう。しっかり掴まって!」

いつの間にか黒いライダースーツに着替えていた白蓮。そしてこれまたいつの間にか用意されていた黒いバイク。俺はこれに飛び乗りどうにか窮地を逃れた。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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