突進で思わぬ効果を出した慧音は追撃するべく、再び角を突き出して接近してきた。恐らくはナゴヤアタックの弱点に何となく気が付いているようである。
だけどな、俺にはまだ手があるんだよ。とっておきの手がな……。
貴方「重銀符……」
周囲でオプションを高速回転させつつ、レイディアントソードを前に構えた。魔力が収束し、バチバチと蒼い刃がスパークする。
慧音を射程内に捉えた。もう少し引きつけて……今!
貴方「サンダーソード!」
夜の人里に雷が落ちた。いや、突き出された。満月の明かりでぼんやりと照らされた闇は一瞬にしてまばゆい光に包み込まれる。しかしそれもほんの刹那の出来事である。
魔力がすべて放出されると俺は元の大きさに戻った剣を振り払い、そして機体ごと振り向いた。光の剣に貫かれ爆発するワーハクタクの姿が見えた。ほどなくして二つのオカルトボールが俺の手中に収まっていく。勝負あり!
いつの間にか満月は雲で隠れて陰りを見せている。眼下には元の青色の髪の色に戻った慧音先生がうずくまっていた。
→
名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
お気に入り登録
/
登録済み一覧
セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら