さてと、危害を加えないで無力化させるには相手の戦意を奪えばいい。手っ取り早いのはさっき習得したばかりのオカルト技で逆にビビらせることだろう。

こちらが臨戦態勢になったのを確認するや否や、ぬえは色とりどりのUFOをけしかけてきた。一つ一つの性能は大したことなく、時折正面に弾を吐き出す程度であるが、その物量が凄まじくまるで壁のように立ちはだかっていたのだ。それらがジリジリと左右に動きながら詰め寄ってくる。人海戦術でこちらを圧殺するつもりなのだろう。

だが恐れることは何もない。俺は一気にUFOどもの前に躍り出ると、オカルト技の発動を宣言する。

貴方「ナゴヤアタック!」

思っていた通りだ。至近距離からの射撃はことごとくすり抜けて行ってしまう。避けたのを確認した後で強烈なツインレーザーをお見舞いしていく。そうやって迅速に左右に動き回りながらUFOを全滅させると焦ったぬえの目の前に今度は躍り出る。

当然ながら弾幕を張って迎撃しようとするも至近距離に張り付いた俺を弾幕で撃ち落とすことは出来ない。

ぬえ「なんで、なんで当たらないのよ~!」

涙目になりながらも弾幕を発し続けるぬえに俺は一言。

貴方「都市伝説の異変で混乱しているところに乗じているようだが、ちょっとばかりイタズラが過ぎたようだな。こともあろうに聖様に危害を加えようとするとは……。オカルトってぇのはこうやって使うんだよ。まあ、それを今更知ったところで……お前はここで終わりだがな!」

さっきUFOを木端微塵にした時のようにアールバイパーの銃口を突き付けながら凄む。脅かすつもりが逆に脅かされたぬえは虹色に光るUFOに跨ると「ピエー!」と悲鳴を上げながらジグザグに飛行しながら逃げていった。

貴方「白蓮、約束通りぬえには傷一つ付けなかったぞ。彼女はオカルトボールを持っていなかったようだからあれでいいだろう。……まあ、彼女の存在自体がオカルトっぽいが」



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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