咄嗟に俺が視線を向けた先、そこには大小さまざまなクリスタルがひしめく洞窟のようなエリアがあった。よし、あっちに向かおう!



表♪「ネメシスの要塞(from『ダブルスポイラー』)
裏♪「CRYSTAL(from『グラディウス外伝』ステージ3)



薄暗い洞窟のようなジメついたところであるが、わずかな光を反射して周囲の紫色のクリスタルが輝いている。とはいえ視界が悪いことには変わりない。随分と空間に突き出たように成長したクリスタルもあることだし衝突したりしないよう気をつけなくてはならない。

さて、標的は……見つけたぞ。早速トリガーを引き、ツインレーザーをお見舞いする……が、針のような光線は途中でその軌道を屈折させあらぬ方向へと飛んで行ってしまった。

よく目を凝らして見ると俺と早苗さんの間にクリスタルが立ち塞がっているのが見えた。そうか、こいつが光学兵器の軌道を屈折させてしまったのだろう。

早苗「ふむふむ、なかなか面白いギミックですね。水晶がオレンジ色ではなくて紫色なのが残念ですが……。上手く利用すれば死角からの一撃とかできそうです」

お互いにレーザーを撃ち合うものの、周囲のクリスタルによって見当違いの場所にばかり向かってしまう。

貴方「こりゃキリがない。こうなれば……」
早苗「埒があきませんね。こうなれば……」

スッと2つの機体が同時に動き始める。俺は接近戦を仕掛けるべくレイディアントソードを取り出しながら加速。一方の早苗さんは何を思ったか、機体をこちらに向けて何かしらの攻撃の準備に取り掛かっている。

貴方「レイディアントソード!」
早苗「ウェーブ!」

周囲の空気が小刻みに振動する。なるほど、ウェーブなら屈折のしようがない。地形で阻まれたような閉所でも問題なく運用可能だ。だがしかし、アールバイパーの機動力を甘く見たなっ!

貴方「その程度効かぬわ!」

敵も地形もお構いなしに振動させるウェーブショットは非常に火力が低い。まともなダメージが蓄積する前に俺は早苗さんの戦闘騎に斬りかかっていた。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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