その直後、オカルトボール中枢のあちこちで爆発が巻き起こる。これに狼狽したのが神奈子とそして俺。

妹紅「特製の火焔竹筒でドカーンだぜ……」

恐らく逃げ回っているように見せかけて、あちこちに爆弾を仕掛けていたのだろう。時間差であちこちが爆ぜる中、爆風に巻き込まれまいと右往左往する俺と神様。

神奈子「こ、小癪な……ひぃっ!」

だがかなりの量を仕掛けたと見える。これでは弾幕勝負どころではない。至近距離で爆弾が爆ぜたのか、神奈子も甲高い悲鳴を上げて逃げ惑っている。

妹紅「さてと、これで狙いやすくなったな。特大の爆弾でいよいよ中枢を破壊してやる!」

どこからか爆薬入りの竹筒を何本にも束ねた特大の爆弾を両手で掲げると、思い切り投げつけようとした。しかし、そこに大きな隙が生まれる。神奈子はその瞬間を見逃しはしなかったのだ。

神奈子「そうはさせるかっ、いでよ『くねくね』!」
妹紅「なっ!? しまっ……」

無防備になった妹紅めがけて白い大蛇は素早く懐にまで潜り込み、至近距離から彼女の瞳を睨み付けた。途端に妹紅の全身から力が抜け、掲げていた大型爆弾を取り落してしまう。彼女の身長がどれくらいなのかは知らないが、一人の少女の背丈程度の高さから爆弾が落ちたのだ。その衝撃は起爆させるには十分過ぎた。

一際激しい爆発が周囲を包む。妹紅はその爆風のあおりを受けて思い切り吹き飛ばされた。

虫の息となり倒れ込んだ妹紅にツカツカと神奈子が近寄る。妹紅から紫色のボールが飛び出すと、神奈子の手中に収まっていった。これは妹紅と神奈子の弾幕勝負に決着がついたことを意味する。

そう、妹紅は負けたのだ。うぅ、次は俺の番だ……。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

お気に入り登録登録済み一覧

セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら