マミゾウ「ぐぅ、なんということじゃ。このワシがお主の勢いに終始飲まれてしもうた。こんなはずでは……」

ようやく意識を取り戻したマミゾウは随分としょぼくれている。色々と周囲に根回しをし、様々な罠を張り巡らせていただけあってよほど自信があったのだろう。

貴方「マミゾウさん、あんたの計算高さはかなりのものだ。だから俺は白蓮さんと離ればなれになってしまったし、俺を精神的に追い詰めることも出来た。ああ、完璧な計算だった。全ては計画通り進んでいたんだろうな」

フウと一息ついて俺はさらにこう続けた。

貴方「だけどな、たった一つだ。たった一つあんたは致命的なミスを犯してしまった。それは俺を白蓮さん絡みのことで怒らせた時の爆発力を計算に入れていなかったことだ」

今もリングに掴まれながらグッタリするマミゾウから最後のオカルトボールが飛び出して、俺の手中に収まった。これで、これで全てのオカルトボールを集めた。さあ、何が起きる……?

マミゾウ「おぬしが一人で来なかったから冷静さも予想以上に削がれず、更に住職サマが絡むときの爆発力ときたか……。やれやれ、こりゃ完全にワシの負けじゃ」

よっこらしょとリフレックスリングから自力で抜け出すと、近くの岩に腰掛け何か感慨深く物思いにふけるように語り掛けてきた。

貴方「教えてくれ、いったいどんな異変が起きているんだ? 外界の侵略者は何者で、何を目的にこんなボールをばら撒いたんだ?」

それだけまくし立てているというのに、マミゾウはどこかからキセルを取り出すとプハーと一服しながら問答に答え始める。随分と余裕しゃくしゃくとしているが、俺、コイツに勝ったんだよな、一応……。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

お気に入り登録登録済み一覧

セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら