マミゾウ「さて、どこから話し始めようかねぇ? ではこのオカルトボールの話からにするかの。こいつは幻想郷を覆う結界を破壊する力を持っておる。全て集めると博麗大結界に風穴ブチ開けながら、ボールを全て集めた者を一時的に外の世界に放り出してしまうのじゃ」

結界の破壊に外の世界だって!? これではいよいよもって本当に「侵略者」ではないか。

妹紅「なっ、正気なのか!? 結界に穴が開くという事は……」
神奈子「ヘタすりゃ幻想郷そのものの崩壊につながるわね」

それよりももう一つ気になることがあった。ボールを集めた者は外の世界に放り出される。つまり星ちゃんは……。

マミゾウ「そういうことになるのぉ。命蓮寺の本尊、寅丸星は今頃外の世界をさまよっておるじゃろう。そして間もなくお主も……そうなる。本来なら1時間程度で帰ってくるはずなのじゃが、向こうで何かトラブルにでも巻き込まれたかのぉ」

ならば好都合だ。俺も今から外の世界に向かい、迅速に星ちゃんを救出。一時間後に幻想郷へ帰還する。そのついでにこんな馬鹿げた計画をおっ始めた馬鹿野郎を懲らしめようとも思ったが、今は本尊の救出が優先であるし、仮にも結界に穴をあけるような存在、果たして俺に勝てるのかも未知数だ。

早苗「外の世界ですか。私もしばらく見ていないものですから羨ましいです」

おいおい、俺は遊びに行くんじゃないぞ。さて、そう言っているうちに7つ揃ったオカルトボールが効力を発揮し始めたか、周囲の結界を壊し始めた。空気が震えるたびにコンクリートのジャングルの風景と自然豊かな幻想郷の風景が切り替わる。俺は行くんだ、外の世界に……。

……いや待て、何か引っかかるぞ。この俺が幻想郷の外へ向かう。当然俺だけではなくアールバイパーも一緒に。そう、未知の技術が幻想郷からまた離れていくのだ。そのような状況をよしとしない存在が居た筈だ。それは結界にかかわる博麗霊夢と……



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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