両手を大きく掲げながらスペルカードの宣言をした直後、真っ暗だった周囲に灯りがともった。いや、違う。地面が光っているのか? そうではない、光った地面が浮いている? いや、その認識も正しくないようだ。

光がとある物体のシルエットとなっている。これは……粗大ごみ? うわあっ、四方八方からでっかいガラクタが突っ込んできたぞ!

菫子「○○だっけ? 散々お説教垂れてくれたけどさ、訂正点があるのよ」

地面から紫色の光を纏ったガレキが浮かび上がり、縦横無尽に銀翼にぶつかってくるのだ。レイディアントソードで切り伏せていくが、次第に押されているのが分かる。

菫子「さっき貴方は外の人間には何としても成し遂げようとする執念が足りていないと言っていたけれど、それはハズレ。執念なら私も負けていないわ。何せたった一人でオカルトサークル『秘封倶楽部』を立ち上げたのだから!」

ぐう、洗濯機が背後からブチ当たって機体が大きく揺れた。ここから一度抜け出さないとマズイぞ!

菫子「そして貴方の一番の敗因は……。外の世界を見くびったことよ! 私は逃げると見せかけて自分の一番戦いやすい場所、スクラップ置き場へと貴方を誘い込んだの。ここは幻想郷の外。『外』のことなら『外』に住む私の方が色々と知っている。地の利を味方に出来る私の方がアウェーの貴方よりも圧倒的に有利って事よ!」

一際鋭い速度で放たれたガレキ。避ける間もなく銀翼に直撃。大きく吹き飛ばされ、制御不能に陥った。そして俺は見てしまった。菫子が多くのゴミをかき集めて一つの巨大なボールにしているところを。

菫子「そろそろトドメ。この巨大な鉄くずでペシャンコになっちゃえ!」




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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