星「何を言っているんですかっ。そんな簡単に諦めてしまうなんて貴方らしくありませんよ○○さんっ! これを、私の宝塔を使ってみましょう!」

……そうかっ。宝塔の力がバイパーの動力になるかもしれない。このまま幻想郷が蹂躙される様を指をくわえて見ているくらいなら、何か行動を起こしてみよう。

普段は宝塔型通信機をセットしている場所に本物の宝塔を置いてみる。そしてバイパーを起動。……おおっ、起動したぞ! 後ろの座席に星ちゃんを乗せると、突き刺さっていた瓦礫をレイディアントソードで一閃。

再び自由の身となった銀翼はゴミ捨て場から大きく飛翔を始めた。……が、宝塔から溢れる力が大きすぎてアールバイパーが暴走を始める。あちこちでバチバチとスパークを起こし制御が効かない程に前進しているのだ。

貴方「ぐぅっ! 足りないどころか力が強すぎるな。膨大な魔力が俺の体に……ゴフッ!」

両腕に魔人経巻のような痣が浮かび上がる。これ以上魔力が流れるのはヤバい。ここはいち早く「バジュラモード」にならねば。痛みに顔を歪めながらも、落ち着いてモードチェンジの動作を行う。

システムボイス「Variable Arsenal,Jet and Resistance for Assault.

Earl Viper...VAJRA MODE!!」

よし! 俺がくたばる前に間に合ったぞ。我が相棒が金色の燐光を散らす紫色のフォースフィールドに包まれる。オプションの纏うオーラも蓮の蕾の形となり、問題なくバジュラモードに移行できたことが分かった。

貴方「奴の居場所は魔力レーダーで筒抜けだ。こんな外界でバカでかい力など振るうからな。だが、随分と遠くに行っているな。星、カッ飛ばすから舌を噛みたくなかったら喋るなよ?」

バジュラモードとなりさらに機動力の増している状態だ。どうにか結界を破壊して外の世界から脱出する前に追いつかなくては。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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