どことなく白蓮さんを彷彿させるこのバジュラモードで全速力で追跡した結果、菫子を目視で確認できるまでに捉えることに成功。だが、彼女の頭上には大きな空間のゆがみが発生しており、ゆっくりと渦を巻いている。

菫子はふわりと浮き上がり、渦の中へと姿を消した。ちくしょう、あの先は恐らく幻想郷だ。わずかに間に合わなかったか……。

貴方「いや、何としても引きずり出してやる!」

俺も渦に突入することにした。菫子が通過した後、次第に小さくなりゆく渦であったが、消える寸前にこちらも飛び込むことに成功した。



表♪「永夜の報い ~ Imperishable Night.(from『東方永夜抄』)
裏♪「リアルバトル・ファイナル(from『ライデンファイターズJET』真のラスボス戦BGM)



ここは一種の亜空間だろうか? いや、こここそが博麗大結界の内部。そしてそれをオカルトボールで破壊しながら前に進む黒いマントの少女が……。

貴方「宇佐見菫子ぉ! 俺は戻ってきたぞ。これ以上の侵略行為は許さん。つまみ出してくれる!」

今度の戦闘はこちらに優勢に傾いていた。そもそも先程負けたのは彼女がサイコキネシスで動かす粗大ごみが大量にあったからであり、そういったもののないこの結界の中では投げ飛ばすものがないのだ。加えてアールバイパーもバジュラモードとなったことにより、今までの比にならない程に機動力も火力も上昇している。

菫子「あんまりいい気にならないで! かくなる上は私も最終兵器を使うまで!」

度重なる攻撃を受けてボロボロになった帽子とマントを脱ぎ棄てた菫子は、どこからか四つん這いになったパンダの乗り物を取り出してきた。そしてパンダカーとは思えないほどの速度でこちらに突っ込んでくる。

貴方「そんなオモチャ、すぐにバラバラにしてやる!」

オプション4つをパンダカーに向けると、一気にツインレーザーを放つ。あちこちに穴の開いたパンダカーはバラバラに砕け散ってしまった。

菫子「かかった! これでこの周囲に無数の物体が浮遊することになる。今度こそその銀翼をスクラップにしてやるわ。四方八方を飛び交う無数の瓦礫に埋もれるがよい!」

それぞれが鋭利な棘を持った瓦礫が四方八方から襲い掛かる。くそっ、俺がこいつをバラバラにするところまで読んでいたか。どうする? バジュラモードなら魔神復誦を用いれば切り抜けることは出来る。だが、菫子を倒すためにこの力は温存しておきたい。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

お気に入り登録登録済み一覧

セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら