表♪「
秘境のマーメイド(from『東方輝針城』)
」
裏♪「
Olga Breeze(from『ダライアスII』ZONE A)
」
陽光を受けてキラリと光るは魚の鱗。だが、その上半身は少女のものであった。半分魚で半分人間。いわゆるマーメイドといったやつだろうか。彼女はわかさぎ姫。思わぬ邪魔が入り(しかもオカルトボール全然関係なかったし)気が立っていた俺はどうにか退散させようと脅しをかける。
貴方「お前も邪魔をするつもりか? 俺は急いでいるんだ。ツナサシミーにされたくなかったら3秒以内に視界から消えろ。3、2、1……」
わかさぎ姫「待って!」
驚くほどまっすぐな視線をこちらに向ける彼女。何か並々ならぬ事情を抱えているのかもしれない。あるいは粗暴な振る舞いなど俺の柄ではないらしく、すぐに態度を軟化させる。隣にいた白蓮は既に彼女の話を聞く体勢に完全に移行していた。
わかさぎ姫「紫色の玉、集めてるんでしょ? 私、持っていたのよ」
そうか、こいつもボールを持っていて……いや、過去形だったぞ。どういうことなんだろうか?
わかさぎ姫「ある時湖畔で綺麗な紫色の玉を拾ったの。宝物にしようと飾っていたら……『彼女』がやってきてひとしきり私を痛めつけたかと思うと紫色の玉を奪って立ち去っていったの。取り返したかったけど、『彼女』に弾幕で勝てるわけないし、それに私ってこの下半身でしょう? 追いかけることすら出来ないわ」
紫色をした玉で、痛めつけることによって奪い取る。
白蓮「もしかしたらオカルトボールかもですね。それでその『彼女』ってのは何者なのですか?」
だが、ここまで饒舌だったわかさぎ姫は急に口をつぐんでしまった。
わかさぎ姫「そこで取引よ。この私と弾幕して勝てたのならその『彼女』が何者なのか教えるわ。だけど、私が勝った時は貴方の持っているボールをいただき、更に私のボール集めを手伝って貰うわ」
なんとまあ強かな姫君だ。ここで戦って勝ってもオカルトボールは手に入らないし、彼女の情報だって本当なのかどうか疑わしい。あまり旨みのない戦いだ。だが、奴は人魚だ。基本的にはこの湖でしか活動できない。つまりそれは逃げることも可能であることを意味する。
俺は本来紅魔館の図書館に用事があるのだ。こいつを無視することも十分選択肢に入る。
さて、どうしたものか……
『わかさぎ姫と戦い、情報を引き出す』
彼女からオカルトボールを強奪した犯人を聞き出し、その少女を追いかける。だが、本当にわかさぎ姫が持っていたのはオカルトボールだったのだろうか?
『わかさぎ姫を無視して紅魔館へ向かう』
当初の予定通り紅魔館へ向かい、図書室でオカルトボールについて調べる。もしかしたら紅魔館にもオカルトボールを持った人がいるかもしれない。
白蓮「結果が出ました! 『わかさぎ姫と戦い、情報を引き出す』が12票、『わかさぎ姫を無視して紅魔館へ向かう』が1票でした」
Chapter2
名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
お気に入り登録
/
登録済み一覧
セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら