その後の美鈴は散々であった。
またしても魔理沙の侵入を許してしまったこと、そしてその原因が居眠りであったこと。
日が暮れるまで咲夜の説教を受けていた。
咲夜「だから中国は……ガミガミ……大体あなたは……ネチネチ……この前だって中国は……クドクド……」
最後に「今日の晩飯はコッペパン以外抜き」という肉体労働者にとっては、ある意味死の宣告ともいえる言葉を放つと、非情なるメイド長は再び館の中に戻っていった。
叱責が終わる頃には、既に日は沈み夜の帳が下りていた。
美鈴「確かに居眠りをした私が悪いんですが……。咲夜さん……、ちょっと言い過ぎなんじゃないですか……(グスン)」
さすがに傷ついたらしく。メソメソと涙をこぼす。
美鈴「それに、咲夜さんは私のことずっと『中国』って呼んでました。居眠りしたことと名前をわざと間違えることなんて何の因果関係もないじゃないですかー!」
すすり泣きは号泣に変わる。泣いた。柄にもなく大泣きした。「わだじは『ほんめーりん』だー!」と叫びながら。
と、そこへ紅魔館の門が開く鈍い音がした。
もしや声がうるさいとまた叱りに来たんじゃ……と身震いする美鈴。
小悪魔「美鈴さん……」
違った。門を開いたのはパチュリーの元で働いている小悪魔である。おずおずと門番に話しかける彼女の両手にはタッパーとジュースの瓶が握られていた。
どうやら先程の顛末を見ていて不憫に思ったのか、差し入れをしてくれるようだ。
タッパーを開くと食欲をそそるいい匂いが美鈴の鼻腔をくすぐる。
空腹状態を一刻も早く打開すべく、まずはタッパーの中身をガツガツと食した。それをジュースで流し込む。食事をしながら、美鈴は涙をまた流していた。
本当はその前にお礼を言うべきだったのだろうが、余裕がなかったのだ。ようやく美鈴は小悪魔の手を取り、お礼の言葉を口にする。
美鈴「ありがとう、本当にありがとう!……ええと……」
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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