可愛らしいコーヒーカップが見えてきた。カップはもちろんカップを載せたお盆もクルクル回るので見た目以上にハードなアトラクションである。

更に真ん中のハンドルを回すと……。

白蓮「ほら、後がつかえてしまいます。このカップに乗りましょう?」

手を引かれてピンク色のカップに座り込む。白蓮はなんかワクワクしているように見えた。間もなくジリリリとけたたましくベルが鳴り始める。いよいよ動くぞ……。

ゆっくりと回転を始めるカップたち。目まぐるしくその視界が変わっていく様を白蓮は「おー」とか「すごーい」とか口にしている。

よし、一通り堪能したようなのでちょっとイジワルしてみるか。真ん中のハンドルを思いっきり回転させると俺たちのカップが高速回転するようになるのだ。

というわけで手を伸ばそうとして俺は愕然とした。いつの間にかランチョンマットが敷かれており、紅茶を嗜みつつクッキーなんか食べてるのだ。

貴方「そういう場所じゃないよっ!」
白蓮「あらら? 回るレストランか何かだと思ってました」

慌ててテーブルの上を片付けると「このテーブルはこうやって使うんだよっ!」と力を入れてハンドルを回し始めた。

白蓮「ちょっとちょっと! 速くなって……」

カップの端を掴んで吹き飛ばされないようにと必死になっている白蓮が可愛い。もう少し見ていたいからハンドルを回す手を止めないでおこう。

(そして……)

白蓮「あんなに回すとは何事ですかっ! もう……」

怒られた。でも俺だってあんな場所で食事されたら困っちゃうよ……。



次は何に乗ろうかな?

名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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