貴方「……本気? もう一度聞くよ。白蓮、これに乗るというの?」

白蓮が興味を示したのは絶叫マシンの定番であるジェットコースターであった。それも凄まじいまでの高いところからほぼ垂直に落ちるタイプの。この遊園地の看板アトラクションだけあって人も多く並んでいるようだ。

白蓮「すごく速そうですよね。是非ともこれに!」

脂汗を流しつつ、俺は白蓮と一緒に列に並ぶ。まずいって……、アレはちょっと俺が怖……

白蓮「大丈夫ですか? 何だか震えているようですが……。怖いようでしたら他の乗り物でも……」
貴方「HAHAHA! これは武者震いだよ、白蓮。怖くなんてナイデスヨ!」

やべぇ。反射的にいいところ見せようと最後の救済措置を蹴ってしまった。でも今更怖いからやめたいだなんてヘタレたこと言えないよね? 白蓮はあんなに楽しそうにしているのに。

そうしているうちに俺たちの番が来た。ガゴンと安全バーが下りてきていよいよ後戻りが出来なくなる。

カタカタとゆっくりとレールに沿って上昇していく。そして頂上まで到達した刹那、一瞬だけ眼下の光景が目に入るが、それはすぐに……

貴方「うわぁぁぁぁぁ!!!」

それはすぐに光の線となった。俺だけでなくあちこちから凄まじい悲鳴が聞こえる。いや歓声か? 内臓がふわりと浮きあがる。再び急上昇したかと思えば大きくカーブしたり、レールがツイストしたり……。

俺は高速のカンオケの中、散々もみくちゃにされるのであった……。

ふと隣に目をやると白蓮がすごく楽しそうにキャーキャー歓声を上げている。本当に楽しそうだ。その笑顔を見られただけでも収穫とするか……とほっこりしていたら油断していたころに急降下。再び俺の内臓がふわりと浮きあがった。

どうにか終わると俺はフラフラした足取りで倒れ込んでしまう。

白蓮「あの動きは斬新でした。今度の弾幕ごっこに取り入れて……ああっ○○さんっ! 大丈夫ですかっ!? ○○さーーーん!!」

白蓮に手を引かれ近くのベンチまで避難する羽目となった。うう、カッコ悪いところを見られてしまった……


次は何に乗ろうかな?

名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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