ふと目をやると広場のほうから子供たちの歓声が聞こえてくる。その視線の先には舞台。これは何かのイベントなのだろうか? やたらと声の高いお姉さんが取り仕切っているようだ。

白蓮「何かのイベントでしょうかね?」
貴方「キャラクターショーだと思うな。男の子が多いようだし、何かのヒーローのものだと思う」

間もなく悪役であろう着ぐるみが舞台に現れた。巧みなトーク術で子供たちの注目を集め始める。

悪役「グッヘッヘ! この遊園地は我々が乗っ取った!」
お姉さん「たいへーん! はやく名前を呼ばないと! せーの……」

うむ、お約束の展開だね。俺の勘だと1度声が小さいとか言ってやり直させて、2度目のコールでヒーロー登場ってところだろう。

貴方「どんなヒーローが出てくるんだろうね?」

と白蓮の方を振り向くが、白蓮がいない。まさか……

白蓮「子供たちが危ない! 私が南無三して……」

少し前方に舞台に殴り込みをかけようとする彼女の姿があった。俺は慌てて止めに入る。

貴方「お芝居だからね?」
白蓮「あらやだ南無三!」

ちょっとしたアクシデントもあったけど、ショーは予定通り進んでいく。そしてヒーローの名前が2度叫ばれた。

お姉さん「そんな小さい声じゃ聞こえないわ! もっと元気な声で!」

子供たち「ナルキッソスー!」




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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