黄色い声とレール上を爆走するジェットコースターの爆音に響きながら、そのオンボロのジェットコースターは静かにたたずんでいた。
何でもこの国で今でも稼働しているジェットコースターの中ではもっとも古いものの1つであるらしいことが看板で説明されている。白黒の写真で完成当時の様子や工事中の様子が載せられているので本当なのだろう。
更に説明を読み進めていると工事をしている様子の写真があったり、なぜか余ってしまったネジがガラス張りの箱の中で展示されていたりと別の意味で恐怖を感じる。
貴方「大丈夫なのか、コレ?」
白蓮「稼働してから1度も事故を起こしていないようですよ。ほら、ここにそう書いてあります」
人だかりも隣の最新鋭絶叫マシンに比べれば圧倒的に少ない。あまり待つことなくスンナリと搭乗することが出来た。
上り坂をチェーンが引っ張っていく。動くたびに何かが軋む音がしたり金属同士がカタカタと立てる音が聞こえたりする。大丈夫だ、今まで無事故、今まで無事故……。
正直絶叫マシンとしてはそこまで過激ではなく、適度な落下とスピードで俺を楽しませてくれた。妙にレールが入り組んでいるのも特徴的で、バンザイしてたら途中でぶつからないかどうかも心配ではあったが。
そして事故を起こすことなく、無事に最後までたどり着いた。
白蓮「こんな昔から外の世界でも空を飛ぶようなスリルを求めてそしてこういう形で実現させていたのですね……」
何か感慨深いものがあったようだ。これからも最古のジェットコースターとしてこのこじんまりとした場所に君臨するのだろう。
次は何に乗ろうかな?
名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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