大体回っただろうか? 高々と昇っていた日も傾き始め、吹き付ける風も涼しいのを通り越して心なしか冷たくなった気がする。
白蓮「幻想郷ではそうそう体験できないことばかりで楽しいものですね、○○さん♪」
実は意図的に乗っていない乗り物があるのだ。それは観覧車。最後まで残しておこうとあえて話題に出さなかったのだ。時間も結構経ったしそろそろ頃合いかな?
貴方「最後に乗りたいのがあるんだ。アレなんだけど」
満を持して観覧車を指さす。その大きさに白蓮も圧倒されているようで口を押えて「おお」と声を漏らしている。
白蓮と手をつなぎ、ゴンドラの乗り場に向かう。二人で入って、そして外からカギをかけられた。白蓮と二人っきり、一度そう意識してしまうと否応なしに緊張してくる。視界が高くなるたびにこちらの鼓動も高く響く。
貴方「びゃ、白蓮。いろいろと不手際もあったけれど今日は楽しめた?」
白蓮「ええ、貴方が頑張ってエスコートしてくれたので♪」
ゴンドラがゆっくりと高度を上げて遊園地全域を見渡せるくらいにまで上昇した。と、とりあえず喉の渇きを紛らわすために一度話題を変えよう。
貴方「もうこんなに高くなったね。今まで回ったところ全部見えてるんじゃないかな?」
白蓮「こうやって見ると結構広かったのですね。遊園地の向こう側にも延々と世界があって……幻想郷とは比べ物にならない広さのようです」
高度の上昇が次第に緩やかになってくる。そろそろ頂上が近いのだろうか?
貴方「これが外の世界だよ。よく知って貰えた? そして気に入って貰えた?」
白蓮「ええ、外の世界は刺激的でした。私の知らないこともたくさんありましたし」
そろそろ一番高いところにつく……
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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