R-9A(アローヘッド)「これは
ノーメマイヤー
っていう凶悪なA級バイドと戦っていた時の話なんだ。
ノーメマイヤーと交戦して生きて帰って来たパイロットはいないというから、少し怖かった。だけれどここだけの話、俺はそいつの1枚も2枚も上手を行っていた。
退路を塞がれてしまったとはいえ成長させたフォースにビットもフル装備でもう少しすれば簡単に倒せそうだった。正直拍子抜けだったよ。
トドメと言わんばかりに十分にチャージした波動砲を放って遂に倒すことに成功した。
だが奴の様子がおかしい。ノーメマイヤーは光の粒子になると死してなおこちらに向かって来たのだ。
散々油断させて、この最後の攻撃で幾多ものパイロットを葬ってきたに違いない。
俺は恐怖に駆られてこの場からすぐに離れようとした。だが、退路は塞がれている。光が俺を包み込もうとする。あぁ、もうオシマイなのか……
もはや地球には帰れないと諦めた矢先、どこからか『南無三っ!』という掛け声が聞こえた気がしたんだ。
あの人は実家が寺で霊感がとても強いと言われているHさんではないか。ノーメマイヤーの光が一気に四散すると彼女はそのままアローヘッドの機体を担いで無理矢理にこの閉鎖された空間を突き抜けた。
『対バイドミッションでは最後の最後まで油断してはなりません。御覧なさい、あの光に包まれたものは……あのように醜い姿にされてしまうのです』。
閉鎖空間の中を覗いて見えたのはグロテスクな球体。俺が脱出する際に置いてきたフォースのなれの果てだろう。もしHさんがいなかったら今頃俺もあのような醜悪な姿になっていたに違いない。
寺生まれってスゴイ、改めてそう思った」
名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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