やたらと忘れっぽいお空に一抹の不安を抱えながらも、俺は他にも様々な準備が進められつつあることに気が付き、興味を持ったので他にも見て回ることにした。
しかし前を見ずにウロウロしていたのが悪かったのか、不運にも誰かと肩がぶつかってしまう。うわっ、見るからにガラの悪い不良だ。凄い顔しながらメンチ切ってくる。
理不尽な理由で因縁をつけられると騒ぎを聞きつけてワラワラと寄ってくるではないか。
貴方「だからそんな大金持ってるわけないだろう!」
金を巻き上げようと脅しにかかるも、あまりに無茶な要求をしてくるので、結局彼らの申し出を真っ向から否定することになる。そうなるとこの単細胞どもが何を考えるのか、分かってはいるんだが対処法が見当たらない。
いきなり胸ぐらをつかまれたかと思うと、抵抗する間もなく俺は投げ飛ばされてしまった。起き上がろうとすると他の奴の足が俺の頭をグシャリと踏みつけてくる。
このまま袋叩きにされ半殺しにされると思ったその時、不良の一人がいきなり倒れ込んだ。驚きおののいているうちにまた一人一人とノックアウトしていく。腰を抜かした不良の一人と俺は次々と悪漢どもを成敗していくものの姿を見ていた。なんと背の高い少女であったのだ。
早苗のような緑髪であるが色合いが少し濃く、また短くカットされているようだ。満面の笑みを浮かべているが、こちらまでゾクリとするような恐ろしさを醸し出していた。そのまま少女は手にしていた真っ白な日傘で器用に不良の胸ぐらをひっかけるとそのまま片手で持ち上げてしまった。
???「人のシマで何してくださりやがるのかしら?」
恐怖にひきつった釣り上げられた不良はその直後にドサリと乱暴に投げつけられた。その少女の顔を見るや否や不良どもは一目散に逃げていった。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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