一通り外敵を排除すると、今も立ち上がれずにいた俺に手を差し伸べる。
???「貴方も星天郷からの転入生ね。ふぅん、○○っていうの。2年生なんだ。それじゃあ私の方が先輩よ。それにしても男の子は本当に元気が良すぎるというかなんというか……。私は『風見幽香』、人は私をスケ番だなんて言って担ぎ上げてくるわ。私の名前を聞いただけで恐れおののく不良も少なくないの」
俺はその筋の人間ではないのでまるで心当たりがない。幽香と名乗る少女はそれだけ言うとせっせと足元のプランターを直している。
幽香「確かに私もはみ出し者、不良よ? だけど群れるのはあんまり好きじゃないし、何よりもカッコ悪いわ。それに私はただこうやって花と戯れるのが好きなだけ。その障害となるものを突っぱねていくうちにこうなったのよ」
恐らくはさっきのカツアゲで大切にしていた花壇を踏みつけられたのであんな報復に出たのだろう。
幽香「さあ、○○君はもうここに用事はないでしょ? 幻想郷学園は春の学園祭の準備で沸いているわ。私はかったるいからフケるけど、貴方は色々と覗いてみては? というか貴方も早く花壇から出なさい」
おっと、このままでは俺までぶん殴られてしまう。慌てて俺はうっかり花を踏みつけないように注意しながら花壇から出る。
さっきも群れるのは好きではないと言っていたくらいだし、一人にした方がよさそうだ。こちらをいかにも邪魔そうに睨み付けているので俺は早々に立ち去ることにした。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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