こーりん「さあ、今週も始まりました。幻想郷No.1ドジッ子決定戦!!
実況の『こーりん』と」

白蓮「解説の『聖白蓮』です。ってなんで霖之助さんのニセモノが実況してるんですかっ!?」

こーりん「いいじゃん。僕だって幻想郷随一のドジっ娘見たいもん! さて、今回は龍虎対決! 紅魔館の門番『紅美鈴』選手と命蓮寺の毘沙門天代理『寅丸星』選手がガチでぶつかり合います! 解説の白蓮さん、この両者は一体どんな少女なのでしょうか?」

白蓮「ええっと……、美鈴さんは暖かい気候になると門番なのにうっかりウトウトしてしまうそうですね。そしてうちの星ちゃんは……モノをよく失くすらしいんですけれど、ちょっとドジのベクトルがお互いに違いますねぇ。ちょっとこれは読めませんよ」

こーりん「さあ、この激突は何もかもが未知数! 激闘の末、最後に立っているのは龍か、それとも虎なのかっ!! さあ、早速両者入場します……」


美鈴「zzz...」


こーりん「ああっとぉ! 美鈴選手、眠りながらの入場だぁ! 足取りがフラフラしているぞっ! これは酔拳なのか? 酔拳のつもりなのか? でも何かが間違っているぞぉー!」

白蓮「ええと……、美鈴さんは前日門番の仕事中に居眠りしていたことで夜更けまで咲夜さんのお説教を受けていたそうです」

こーりん「なんという不運! これはちょっとコンディションが悪いか? 対戦相手の星選手が気になるぞ。さあ、星選手も入場だァー!!」

…………

……

こーりん「……あれ? どうしたのでしょう? 星選手、姿が見えません!」

白蓮「あ、あれ星ちゃん……? ええと……。たった今情報が入りました。星ちゃんは選手用のチケットを落としてしまい会場に入れないそうです」

こーりん「なんということだ! 確かにドジっ娘だが、これでは棄権扱いになってしまうぞ。星選手、何としてもここまでたどり着いて……。あああっ!! 星選手、まさかの空からの入場ですっ! 隣にいるのはネズミの妖怪、あれはナズーリンですっ! 主の危機にはせ参じた妖怪ネズミ。まさに部下の鑑だァー!!」

白蓮「ナズちゃんは探し物のエキスパートですからね。食べ物以外なら何でも見つけてくれますよ」

こーりん「ちょっとしたアクシデントもありましたが、これで役者は揃いました! 今度こそ試合が始まるようです。 両者睨み合っている……」

白蓮「どちらが先に仕掛けるのでしょう? どちらもアレで結構ガードは硬い方なのでどっちが先でもおかしくはない状況です……」

こーりん「おっと……警備がざわめいている。何かトラブルでしょうか? ああっと! 乱入者だ! 警備の人間を突き飛ばして出てきたのは……」

布都「幻想郷5ボス最強決定戦の会場はここであっているのか? なるほど、命蓮寺の虎がいるなぁ。だが、我の足元にさえ届かない事を思い知らせてやる! 優勝して太子様にいっぱいナデナデしてもらうんだっ!」

こーりん「あれは……布都ですねぇ。どうやら5面ボス同士の大会だと勘違いして、招待されてもいないのに来てしまったようです」

白蓮「あの子は一度これと決めたら、頑として意見を変えませんからねぇ……」

こーりん「おっと、ジャッジがざわめいている。乱入者を今から摘みだすのでしょうか?」

白蓮「いえ、そんな物騒な雰囲気ではないようです」

こーりん「こちらからはよく見えませんが……。おっと、ジャッジの1人が手にしているのは優勝トロフィーですね。それを持ち出して……。な、なんということだっ! そのまま布都に渡したぞぉー!」

白蓮「確かに呼ばれてもいないのに勝手にここまで来てしまうのはアホの子というかなんというか……」


布都「どうだっ! 我の威圧感で戦わずして優勝してやったぞ! 太子様ー、見てるー? ぶいっ! ぶいっ!!」

こーりん「美鈴選手とも握手していますねぇ。彼女が3面ボスなの、知らないんでしょうか?」

白蓮「お互いに初対面らしいので。まあコレなら確かにこれなら王者の風格もあるんじゃないでしょうか? こんな部下がいるようでは神子も大変ですねぇ……」

屠自古「(あのバカ……。散々恥を晒しおって……)」

こーりん「さて、そろそろお別れの時間だぁ。何が起こるか分からない『幻想郷No.1ドジッ子決定戦』! まさかの乱入者の優勝で幕を閉じようとしています。実況の『こーりん』と」

白蓮「解説の『白蓮』でした! それでは、また会いましょう!!」

名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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