再び一輪と雲山、星も加わり青娥へと詰め寄り時間を稼いでいる。
白蓮達はアールバイパーを動かす手段を考えるがそこにはどうしても彼がいないと駄目な気がしてならなかった。
彼ならここにいるのにと握る手が彼に触れる。
小町が去り際に残した台詞を思い出す。
小町「魂っていうのは自分の育った場所や遺物なんかに引かれるんだ。
まぁそいつは死んじゃいないけど、ここは居心地はいいはずだ。
いっそその鳥に入れてみるのはどうなんだ?ちょっとは元気になるかもしれない。
後事が終わったらあたいがサボってたんじゃないって代わりに伝えてくれると助かるよ」

白蓮はこれをアールバイパーの中に、といってもコクピットに置くくらいしか出来ないが彼にとっていいのならとキャノピーを開く。
コクピットに玉を置こうとするとそれを受け取る人形がいた。ネメシスだ。
ネメシスは玉をしっかりと抱き、白蓮にしっかりと頷いた。
途端にキャノピーが閉じる。無人のアールバイパーからは「OPTION!」という声が響く。
ネメシスは彼をアールバイパーのオプションとして使ったらしい。
彼をアールバイパーに…?不安になりながら見守る白蓮に不意に彼の声が聞こえた。(離れて!)
とっさに離れ、独り言のようにあなたなのですか?とアールバイパーに対して呟いた。
彼は手短に(会話は聞こえてた!白蓮、身体を頼む!)とだけ伝える。白蓮は彼を信じ、肉体強化し事に備える。
隣ではアールバイパーは動き出していた。彼が乗っていないアールバイパーはまるでひとつの生き物のように静かに、
しかししっかりと青娥という標的を捉え一気に加速する。
飛ぶことはなかったものの、地面を滑り体当たりのように青娥に向かって突っ込んでいく。

一輪たちはアールバイパーの音を聞き、白蓮がやってくれたとすぐに理解し青娥から距離を取る。
体験したことのない轟音に青娥は一瞬硬直したが、向かってくるバイパーを壊すわけにもいかず回避する。
この時彼を引っ張る形になり、回避した直後一瞬警戒が緩む。その隙を逃さず白蓮が青娥へと高速で詰め寄り彼を引き離すことに成功した。
青娥「ちょっと!彼がいないとその鳥は動かないんじゃないの!?
反則じゃない…。それに彼も取られちゃうし。
時空を飛べるなんて聞いたものだから面白い玩具になると思ったのに、残念だわ。」(めそめそ

白蓮「やっぱり……。最初からアールバイパーが目当てだったのですね? 貴女のような方に時空跳躍など許したら取り返しのつかないことになってしまう! 阻止して正解でした……」
(貴方は改めて白蓮や小町、コンパク等に礼を言って回る)
一輪「さて……と。彼も銀翼も完全にこちらに戻ってきたわ。まだやるつもりかしら?」

名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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