わ、私か……。紫様ではなくて、私か……。
しかし今の私は掴みどころのない主に代わって結界の管理をしていたり、まだ幼い式を抱えていたりしてキミの相手をあまり出来ないかもしれない。
橙「らんしゃm(スキマ
紫「橙、今は出てきちゃダメよ? 今いい所なんだから」
い、いや。悪く思わないでくれ。キミのことを拒絶しているわけではないんだ。だが、今のように多忙な毎日では恋愛などにうつつを抜かしている暇は……
紫「(藍の目の前にスキマを発生させ、頭だけ出しつつ)あら、『式は恋愛してはいけない』だなんて取り決めなんてなかったはずよ? 私や橙を気遣うのもいいけれど、そろそろ自分の幸せを考えてみては? 藍は私にとっては式であると同時に可愛い娘のような存在でもあるのだから……ね」
ゆ、紫様……。わ、わかりました。○○、キミの意思はちゃんと私に伝わったよ。
私は主や式に追われる毎日で自分のことなどまるで考えていなかったんだ。
だから、自分の気持ちの整理が付くまでしばらく時間が欲しい。必ず答えは出す。
い、「いつまで?」って……。そんなに急かさないでくれ、そこまで時間は取らないさ///
それでは一旦失礼するよ……。
(晴れ渡る蒼天に冷たい滴がポツリと落ちる)
橙「あ、雨……」
紫「こんなに晴れ渡っているのに珍しいわね。確か『狐の嫁入り』だったっけ?
ふむ……。○○、これは……かなり期待できるわよ? 藍をよろしく頼むわね」
名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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