容赦がない。魔法の類だろうか、紫色に光るクナイのようなものを足元に投げつけてきた。それは地面に刺さると爆発を起こした。

ヤバい、ヤバすぎるぞ! 本能が必死に訴えかけてくる。じりと後ずさりながら自分はこの場を離れる。逃げるしかない!

ある程度距離を取り後ろを振り向いた瞬間、紫色の亜空間が大口を開けていた。そしてその先には恐るべき大妖怪。踵を返す暇もなく、その妖怪の腕が喉元に食らいつく。為すすべもなく首を締め上げられた。

「あ……が…………」

ギリギリと息道を、頸動脈を締め付けてくる。尋常じゃない力、これが妖怪の力……。

駄目だ、苦しくて意識が……遠のく…………。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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