紫がスキマに閉じ込められた頃には首領蜂隊もいなかったし、シーマによる地球侵略も引き起こされていない。

貴方「やれやれ、2周目ってやつか。いいだろう、今度こそ上手くやって見せる!」

これから起こることは既に知っているし、今は紫が味方に付いている。「石のような物体」が目覚めるほどの強大な力が生まれる前に青娥をとっ捕まえれば万事解決といったところだろう。

紫「いいえ○○。今回の異変はそんな単純なものではないわ」
貴方「なんでさ? 青娥の倒し方なら既に知っている。そうすればあの黄金の八面体が幻想郷を焼き尽くすこともない」

だが紫は力なく首を横に振るのみである。

紫「青娥だって馬鹿ではないわ。『未来から来た貴方』という存在に感づいたら更なる対策を施すことは明らかよ。そもそもあの女を倒しても異変の大元は絶たれない。いずれ幻想郷は崩壊の危機を迎えるわ」

青娥を倒すだけではダメで、だけど紫は手伝ってくれない。一体どうすればいいんだ?

紫「それに、私の存在はいわば幻想郷の最後の切り札なの。今の青娥は完全に私を倒したと思い込んでいる。その隙はできるだけ残しておきたいのよ。だから○○がこの異変にケリをつけるの。わかった?」

理屈は分かったが俺はどうすればいいのだろうか?

紫「機体を修理したら貴方が見てきた結末を元から絶つのよ。そして、今もどこかで無茶をしているであろう霊夢を見つけてきて頂戴」

どうやらこんな時、普段は霊夢の元にスキマ経由で自分の声を送るらしいのだが、未だにキョンシー化の影響が残っている今の紫にはそれが出来ないらしいのだ。能力の細かい制御が難しいと言っていた。

紫「それと貴方に忠告だけど、藍には気をつけなさい。あの子、銀翼のことを随分と憎んでいるようなの。今でも外からやってきた侵略者だと思い込んでいるのよね。普段は私が止めに入るのだけど、私がいなくなった今、貴方にどんなことをするのやら……」

声をスキマで送れないことを彼女はとても悔やんでいるらしい。その口調からもハッキリとわかる。

とにかく俺に託されたのは霊夢の捜索と惨劇からの回避。そして青娥の他に藍にも気を付けないとならないこと。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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