ショットを反射して一瞬で光の槍に変換するシールドなんて俺は一つしか知らない。アレは、あの槍は「フォトンブラスター」で間違いないだろう。青娥を包んでいるシールドは光学兵器ならばどんなものでも防いでしまい、ものによっては反射までさせてしまうという恐るべきものだ。

しかも、そのシールドを解除した瞬間に反射していた弾を光の槍に変えてしまうという特性もあり、俺はそれを「閃光」、あるいは「フォトンブラスター」と呼んでいる。

シールドはいつまでも展開可能だが、あくまで有効なのは光学兵器にのみ。実弾兵器や近接攻撃には無力だったはずだ。

貴方「青娥、『とっておき』は最後まで残しておくべきだったな。そのシールドでは近接攻撃や実弾兵器を防ぐことができない。ネメシス、コンパクっ、ミサイルを撃ち込むぞ!」

弾幕に対しては無敵でもそれ以外の攻撃に無力と明かされるや否や、白蓮が動き始めた。なるほど、身体強化をしたうえでの格闘戦に持ち込むつもりだ。それなら彼女が適任だ。俺は白蓮の邪魔をしないように遠距離から空対空ミサイル「フォトントーピード」で援護を続ける。

まるで瞬間移動でもしたかのような速度で青娥を翻弄すると、そのまま魔力で強化した拳を何度も叩き込む。金剛杵から光る刃を展開しての斬撃も加える。そしてそんな俺は遠方からショットとミサイルを撃ち込む。

時折シールドで反射可能な光学兵器を交えることでシールドの展開にも注意を向けさせるのが目的だ。だが、実際にショットがシールドに当たる前に白蓮が青娥を投げ飛ばしてそもそも反射をさせないようにしている。

青娥「おのれっ、やはり魔住職相手では分が悪いですわね……。グレートシング軍団、この尼を黙らせなさい」

いよいよ本気という事か。月でも遭遇した紺色のグレートシングの他、紫色の物と黒色のマッコウクジラ型戦艦が眠りから覚めて白蓮に狙いを定め始める。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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