バカなっ、最高速度のアールバイパーは魔理沙に負けない速度が出る。アレを振り切れるのは天狗くらいということか?

青娥「いくら速度を上げても無駄ですわ。何せ、貴方は神の威光に背いたのですから。神の雷撃からは……誰も逃れられない」

雷撃……? しまった、光学兵器ならなんでも防ぐシールドにばかり気を取られていたが、奴はまだまだ隠し玉を用意していたようだ。奴の言っていた「雷撃」、普通なら魚雷攻撃のことを指すのだがこの場合はまた事情が違ってくる。文字通り雷で攻撃してくるのだ。それも一度ロックオンされたら決して逃れられないホーミングする電撃。

青娥「ようやくわたしくしの恐ろしさに気が付いたようね。雷撃はわたくしが敵と認識した者を標的にどこまでも追いかけて攻撃出来る。それこそわたくしの注意が向く程度の距離からロックオンでき、そして同時に発せられる雷撃は実に16本……!」

(光学兵器なら)なんでも防ぐ盾に、絶対に当ててくる電撃。滅茶苦茶な能力だ。ここまで見せつけられたのだ、奴の能力がより詳しくわかった。

かつて地球を支配していた凡用管理人工知能「ALLTYNEX」、それを巡って3度の戦争があった。それぞれの戦役で活躍した戦闘機たち、それこそが青娥の使いこなしている能力の出所なのだ。

その推測が正しければ奴は二刀流の剣も使ってくる筈。ああそうだ、俺の読みはまるで間違っていなかった。青白く光る剣を両手に携え、青娥はこちらをあざ笑うかのように近づいてくる。

俺が追い詰められているのに白蓮も気づいたのか、金剛杵を投げつけるも右側の剣ではねのけてしまう青娥。

逃げたら雷撃で、反撃したらシールドで無力化され、フォトンブラスターによる手痛い反撃を喰らい……。

青娥「最後にもう一度聞きましょう。○○、私に屈して忠誠を誓うのです。そうしたら生かしてあげないこともありませんわ。それともまだ意固地になってその命を散らしますか?」

ダメだ、今の奴にはまるで勝てない。ここは一度屈して命だけでも助かるべきか? いいや、そんなことをしては白蓮が殺されてしまう。下手すればこの俺に引導を渡させようとするかもしれない。

そんなのは嫌だ。そんなことするくらいならば、ここで潔く……!



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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