白蓮「超人『聖白蓮』!」
グレートシングによる頭突きを(恐らく身体強化をして)魔人経巻の模様の光の帯を纏った左腕で防いだ白蓮は声高らかにスペルカードを掲げる。そのまま腰を低く屈めると、短距離走で走り出す直前のような体勢を取った。
白蓮「はあああっ!」
直後、彼女の姿が消える。縦横無尽に動き回っているのだろうが俺にはジグザグに瞬間移動しているようにしか見えなかった。
青娥「いくら身体強化したところで無駄ですわ!」
そう、悔しいけれど青娥の言う通り、どれだけ速度を上げても雷撃から逃れることはできない。たとえ一時的には天狗を凌駕するスピードで動き回ったとしても……だ。
白蓮「そんなことは百も承知! ならば私は逃げませんっ! ○○さんが危ないというのに手を出さないなんてできるものですかっ!」
飛び交う雷撃を腕で防ぎながら青娥の目の前にまで躍り出た白蓮はその勢いのまま、何度も殴打を加えていく。「天符『三千大千世界の主』」であろう。最後に強烈な飛び蹴りを浴びせようと白蓮は跳躍した。
貴方「凄いぞっ、さすがの青娥もこれはひとたまりもない……!」
だが、青娥は両手に二振りの剣を手にして涼しい顔をしたままである。バカなっ、全部いなしたというのか!? 最後の蹴りも剣の腹で受け止めてしまう。流石の青娥も随分とノックバックしていたものの、身体強化した彼女の体術を凌いでしまうなんて……。
青娥「わたくしは『
アームドサボタージュ
』の能力も借りているのです。剣術にもたしなみがありましてよ」
自慢の蹴りを剣に防がれて、再び跳躍した白蓮は次のスペルカードを手にしていた。
白蓮「ならばこれはどうですっ? 『アーンギラサヴェーダ』!」
背後に蓮の花のオプションを4つ展開。俺のと違い蕾なんかではなくしっかりと開花しているものだ。それらから金色のレーザーを照射してきた。
青娥「お忘れかしら住職サマ? わたくしに飛び道具は通用しない……と」
ダメだ、再び青娥がシールドを張り始める。あれではあの強烈なレーザーも意味をなさない。
青娥「わたくしに歯向かった分はそれ以上にしてお返しさせていただきますわ。これで魔住職サマも……終わりよ」
いや、それは不可能だ。青娥の使っているシールドが本当に「ALLTYNEX」のかかわった戦争で活躍した戦闘機の物と同じものであるならば、そんなことはできない筈なのだ。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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