そして俺の推測が正しいことが分かった。白蓮の「アーンギラサヴェーダ」を確かに青娥は完全に食い止めてはいるが、それはただ防御をしているだけに過ぎない。つまり反射までは出来ていないのだ。
白蓮「反射はしてきませんね……」
貴方「跳ね返すには火力が大きすぎるんだ」
そしてあの厄介なシールドにはもう一つ弱点があるようだ。シールドの展開中は他の攻撃が出来ないというもの。攻撃を終えた白蓮が俺に近寄ってきた。
白蓮「青娥さんを倒す方法が分かりました。○○さんは『αビーム』で彼女を足止めしてください。当然シールドを張って防御してくるでしょう。その間に私が背後から鉄拳を食らわせます!」
なるほど、コンビネーションアタックか。確かに近距離での攻撃なら白蓮の方が強力ではある。……いやいやダメだ! 青娥への攻撃が成功したとしてもその後で白蓮まで「αビーム」に巻き込まれてしまう。
魔力という魔力を喰らって枯渇するまで止まらない「αビーム」は魔法使いにとっては特に致命的な一撃となる。そこに魔法使いである白蓮が巻き込まれるということは……。
貴方「死ぬ気ですか白蓮さん! 俺にそんなこと……そんなことはできません!」
白蓮「ですがっ、このままでは私だけでなく幻想郷そのものが……」
貴方「これ以上見たくないんだよっ! 俺のせいでッ、俺のせいで大切な人がどんどん死んでいく様をっ!!」
想定よりも大きく張り上げた声、それにさすがの白蓮も怯み、肩をすくめた。
ああそうだ。早苗も死んだし、サイバリオンも、そして朱理までもが死んだ。最期の最期まで俺と敵対していた霊夢も死んでしまったし、そういえば藍の姿も見えない。もしかしたら彼女もまた……。
そんな中でよりにもよって俺の手で白蓮を殺せと言うのかっ! そんな残酷な事、させないでくれよ……。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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