青娥がシールドを張っている隙をつく、それ以外の作戦が必要だ。実は俺の中で「もう一つの作戦」の案は思い付いている。

貴方「白蓮さん、貴女がいなくなったら命蓮寺の皆が悲しみます。もちろん俺だって。もう誰も犠牲にはさせない。だから……俺を信じてください!」

オプションを後ろに3つ展開し魔界神の翼を展開する。3対の光の羽はそれぞれ独立して微妙に向きを変えており、効率よく空気中の魔力を吸収している。

貴方「ハンター装備……一斉掃射!」

まずは青白い光の玉「ハンター」を青娥に浴びせる。こいつは光学兵器なので奴はすぐさまシールドを張るだろう。

青娥「なにをするつもりです? 光学兵器ならどれだけ物量を増やしても、どれだけ火力を盛っても無駄だということをまだ理解していなくて?」

俺の計算通りだ。青白いシールドがハンターを次々と反射させていく。

青娥「しかも誘導性能の高い武器。反射したらそのままお前を執拗に追い回しますわ!」

大丈夫、これも計算済みだ。ここからが俺の作戦の要。俺は声高らかに宣言する。

貴方「アールバイパー、烈怒(レッド)モード! さらにこの状態で禁術『オーバーレイド・オーバーウェポン』!」

コクピット内の電子機器が悲鳴を上げるかのように激しいノイズ音を撒き散らす。これで俺はダブル系兵装であるハンターを撃ちながら、レーザー系兵装であるグラビティバレットを撃ち込むことができるようになる。

貴方「いっけぇ、グラビティバレット!」

狙うことなくばら撒くようにドカドカと小型ブラックホールを炸裂させる弾丸を撃ち込んでいく。それらが炸裂し、俺と青娥から視界を奪っていく。いくらかは奴にも命中しているらしく動きも鈍っているようだ。

青娥「なんて乱暴な……。そういう所は好きですが、いったい貴方は何をするおつもり?」

これ以上は機体に負担がかかり過ぎて烈怒モードを維持できない。だが、これで十分だ。奴は針状の弾となった大量のハンターを反射し、なおかつ小型ブラックホールによって足止めが出来た。

青娥「結局はただの悪あがき。この後無数の光の矛で貫かれるだけだというのに。くすくす……」

俺は烈怒モードを解除すると最高速度で今も余裕ぶっている青娥に接近した。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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