魔界神の羽としての役目を終えた他の3つのオプションを呼び寄せると、さらにそれらの魔力を一つずつ銀翼に収束させていく。この女には何度も辛酸を舐めさせられた。一撃で決めるとは思うなよ?

オーバーレイド・オーバーウェポンを一つずつ発動し、その度にサンダーソードを突き付けていく。

貴方「これは早苗の分だっ!」

爆ぜる青雷。シールドの中で青娥の悲鳴が響く。だがシールドを解除するわけにはいかない。そんなことをしたら確かに俺をフォトンブラスターで貫けるだろうが、その時は自分自身も無事では済まないからだ。続けて俺は3発目のサンダーソードの準備に入る。

貴方「これは朱理の分っ!」

迸る燐光。アールバイパーからも焦げ臭いにおいが立ち込める。元々修理もままならぬ状態で烈怒モードとオーバーレイド・オーバーウェポンを経ているのだ。負担は並大抵のものではない。だが、これでも俺の怒りは収まらない。

貴方「こいつはサイバリオンの分っ!」

貫く聖剣。これでオプション分の魔力は使い切ってしまったが、アールバイパー本体に残された魔力を振り絞り、もう一度サンダーソードの構えを取る。既に青娥はフラフラになっていた。いつの間にかシールドを解除していたが、フォトンブラスターが発動される気配はない。どうやら反射した弾が遠くに飛び過ぎてしまったようだ。

貴方「これは……テメーのしょーもない野望のせいで踏みにじられた幻想郷とSTG世界の住民達の分だーっ!!」

渾身のサンダーソードが青娥の体を吹き飛ばす。大きく打ち上げられた彼女はそのまま浮遊していた「石のような物体」に叩きつけられる。バランスを崩した黄金の八面体は傾きながら墜落していった。それと同時にグレートシング軍団も機能を停止させる。

白蓮「やりましたっ!」

幾多もの犠牲を払い、俺は青娥の邪悪な野望から幻想郷を守り切ったのだ。終わった……。手足から力が抜ける。一連のSTG世界の住民達が関わる異変を引き起こしていた青娥を今度こそ倒したのだ。

これで終わったのだ。

死んでいった者の為にも幻想郷を俺達の手で蘇らせてやらないといけないな。戦いは終わってもまた忙しい日々が待っていそうで……ん? また地面が揺れたのか?



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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