始めは小さい揺れであったが、次第に大きくなり、そして再び「石のような物体」が浮上してきたのだ。そしてその隣には何度もサンダーソードで貫かれて息も絶え絶えの青娥の姿まで。
青娥「調子にっ、乗るんじゃっ、ないぞぉっ! この、クソガキがっ……!」
なんてこった。あれだけオーバーウェポンによる攻撃を至近距離から食らわせたというのに、ゼエゼエと息を切らせながら青娥はまだ生きているではないか。
直後、俺はアールバイパーごと青娥の黒い球体に閉じ込められてしまう。グラビティバレット以上の拘束力を誇るようで、いくらジェットエンジンを噴射させても出られる気配もない。
その状態で「石のような物体」は激しく発光。「グレートシング」や「ストームコーザー」といった無数のベルサー艦を召喚して見せたのだ。
白蓮「あの状態でまだ戦艦を使役できるというのですかっ!?」
それこそ狂ったかのように他のベルサー艦も召喚し続ける。押し寄せる鋼鉄の軍勢に白蓮は飲み込まれ、そして見えなくなってしまった。
貴方「白蓮っ、びゃくれーん!」
あのままでは無事ではない。すぐに助けに行かなくてはっ! だが俺は拘束されたままピクリとも動くことが出来なかった。
青娥「お探しの方はこの娘さんかな? くくく……」
俺を拘束している黒いエネルギー弾と同じものを「ベルサーの海」に無造作に撃ち込むと、そこには八方からの攻撃にさらされてボロボロになった白蓮の姿が。
青娥「それでもわたくしに、生みの親に歯向かうのならば……!」
跳躍したグレートシング、その頭部にはドリルミサイルが装填されている。本来なら対艦用と思しきそれを白蓮に突き刺して……。
俺は彼女の名を叫んだ。だが、それが伝わったとはとても思えないほどの轟音。確認する術も失ってしまった。彼女は、聖白蓮の肉体は跡形もなく消滅してしまったのだから。
貴方「あ、あああっ……!」
今のは俺にわざと見せつけるためにやったんだ。青娥に歯向かったものがどうなるのかを否応なしに分からせる為に。
→
名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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