産土神黄輝ノ塊」を引き連れた青娥。奴をこのまま野放しにするわけにはいかない。俺はレイディアントソードを掲げて躍り出た。

貴方「青娥っ、お前の思うようにはさせないぞ!」

だがそれでも青娥は余裕ぶった表情を崩さない。それが逆に不気味である。

青娥「そんなこと言ったって、結局はわたくしの役に立つことばかりしているではないですか。ふふふ……」

クスクスと笑い声までこぼれている。一体どういうことだ? 敵として立ちはだかることもあれば、どういうわけか味方に成りすまして近づくこともある彼女の心は全く読めない。

青娥「その自慢のアールバイパーで色々な敵を殺してきたでしょう? そして○○自身も感じている筈です。その度に強くなり、武器も増えてきた……と」

霊夢をいたぶっていたグレートシング3機は今は気持ちよさそうにまどろんでいるようにも見えた。

青娥「いいでしょう、ゴットヴィーン・ロンゲーナー大佐と組んでわたくしが何をしようとしていたのか、お教えしましょう……。実は、シーマも首領蜂隊もこの『産土神黄輝ノ塊』が生み出したのですよ」

何て滅茶苦茶な八面体なんだ! 石のような物体は地球の意思だったり神様だったりする存在の筈だが、これではまるで一神教の創造主(クリエイター)そのものだ!

白蓮「それで、シーマと首領蜂隊を用いて幻想郷の支配をもくろんで……」
青娥「ぶぶー。それじゃあ結局シーマと首領蜂隊で終わってしまいますわ。わたくしは彼らを呼び出して……戦わせていたのです。まあ、シーマ側の方はちょっとトラブルに巻き込まれたものの、結局は思惑通りに動いてくれたので何もしませんでしたが」

自分で呼び出した戦力を潰し合いさせていた? ますます目的が分からな……いや、一つだけ思い当たることがある。青娥がパートナーとして選んだロンゲーナー大佐も一緒に考えそうなこと。それは……。

貴方「なるほど、今ので全て合点がいった。お前が作ろうとしているのは少数精鋭の最強の兵士か! その為に自分の呼び出した勢力で潰し合いをさせて……」

そうだった、首領蜂隊は味方同士で殺し合いをさせてその生き残りだけで編成したという、そんな狂った計画の末に生まれた戦闘のプロ集団だった。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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