青娥「い、いいでしょう。今一度貴方が取るべき選択がどちらだったか分からせて……」
怒りのあまり震わせた声を絞り出しているのが分かる。だが、これだって演技に違いない。
貴方「黙れ、貴様のせいでジェイド・ロス提督もイボルブバイパーも……そして朱理までもが死んだんだ。本来ならテメーの味方だった筈なのにな! 都合が悪くなったからみんな捨てたんだ」
アールバイパーの銃口を向け、俺はさらに問う。
貴方「あちこちで争いの種を撒き散らして強い戦士を育てようとした。それは分かった。だけど平和だった幻想郷をかき乱してまですることだったか? お前はどうしてこんなことを?」
そこまで言い切ると、青娥はキョトンとした表情を見せた。煽りでもなんでもなく、ただただ理解が出来ないと言わんばかりにこう一言。
青娥「どうして……ですって? その言葉、そっくり貴方に返させていただきますわ。強くなることに、進化することに理由なんて必要あります?」
思わぬ切り返しに俺は言葉が詰まってしまった。背後で黄金の八面体が不気味に回転する中、青娥はさらに続ける。芝居がかった口調で、両手を大きく広げつつ。
青娥「わたくしとしてはこぉんなに強い力が渦巻いているのに放置する方が理解できませんわ。強いものが、進化の潮流に適応できる者こそが次の時代の朝日を拝める。進化を放棄する者は骸となり、あとは利用されるか淘汰されるのみ。わたくしはその価値観に従って今まで生きてきたわ」
ダメだこの女。思考回路が完全にイッちゃってる。これでは対話による解決など到底無理だ。
青娥「変化を放棄するのならばこの幻想郷は一度完全に破壊してわたくしが新たな幻想郷の指導者となる。進化を拒むのならば……このわたくしが手足のようにこき使ってやりますわ。骸の眷属として……ね!」
貴方「そんな狂った理由で俺は何人もの友達を失ってきたのか! お前こそ幻想郷の癌細胞だ!」
対話が無理ならば取るべき選択はたった一つ。そう、戦って相手を叩きのめすしかない。初手は俺がいただいた。一直線に素早いショットが青娥目がけて発射される……!
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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