先手は俺がとった。怯んだ隙にレイディアントソードで叩き切る。だが、青娥が不気味な笑みを浮かべているのを俺はハッキリと見てしまった。何か仕掛けてくるのか?

霊夢「ソイツに攻撃しちゃダメ! ソイツに弾を撃ったら……」

突然の地上からの声。血まみれになった霊夢が必死に声を張り上げている。それなら青娥が余裕ぶるのも納得がいく。だが、放たれた弾を引っ込めることなど今更できない。ハッタリではないのは明らかだが何をしてくる……?

いや、既に手を打ってあったようだ。青娥目がけて放ったショットは着弾寸前に青白く光るシールドに阻まれてしまう。それだけではない。ショットを反射させてきたのだ。

貴方「あぶねぇっ!」

まさか攻撃を防ぐだけではなく反射させてくるとは。なんとも物騒なシールドである。だが所詮は敵の攻撃に依存するもの。避けきってしまえばひとまずは脅威は去る……。

霊夢「○○っ、油断しないで! この攻撃の本当に恐ろしいところは……」

直後、目の前で光が爆ぜた。反射させた俺のショットが目の前で光の槍に姿を変えてそして消え去った。

貴方「霊夢、奴と戦ったことがあるのか? 何を仕掛けてくるのかもっと詳しく……っ!?」

青娥の「隠し玉」について霊夢から聞き出すことは最早出来なくなってしまった。光が爆ぜて槍になった後、霊夢の首を貫いたらしいのだ。驚愕した表情のままの生首がわずかに転がった気がした。

青娥「やはり、やはり○○はわたくしの望んだ通りの行動をしてくれる。この死にぞこないにっ、古き幻想郷を意地汚くも維持させる最後の鍵にっ、博麗の巫女にトドメの一撃を喰らわせた! もはやこれは運命ですわ! 貴方が望もうが望むまいが、貴方は新たなる幻想郷のアダムとなりえる男なのですわっ! あっはははは……」

そんなっ、霊夢までもこの俺の手で……。だけど今ので奴の手の内が分かった。あの女、意識が高揚し過ぎて俺もまた外界の「侵略者」、つまりSTG世界の住民について通じていることを忘れているようだ。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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