観客を人里の中心へ帰らせると俺はマミゾウと彼女の配下を手伝い、会場を片付ける。先程まで戦っていた妖夢もいた。

妖夢「今度は負けませんからね? もっともっと剣術を磨いて……」
貴方「いや、あのオカルト技を使うなら自転車の練習をした方がいいんじゃないか? 見ていて危なっかしかったぞ」

ポンポンと妖夢の頭を軽く叩くと俺は一言。

貴方「練習したいっていうのなら付き合うぜ。それとも補助輪でもつけとくか?」
妖夢「なっ/// 子供扱いしないでくださいっ!」

さて、からかうのはこれくらいにして跡片付けの続きでもするか。見るとオカルトボールが一つ地面に転がっているではないか。アレはマミゾウの手下が化け術で疑似的に再現したものだが、どうしてこんなところに転がっているんだろう?

とにかく回収するべく俺はその紫色の玉に手を伸ばし、そして触れた。

貴方「っ!?」

すると静電気なのか、指先にビリっとした痛みが走り、頭のてっぺんまで痺れが駆け抜けていった。思わず手を引っ込めた俺は痺れて体が動かない。

それだけではなく、視界までもがビリビリと歪み始めるのだ。ザザザと砂嵐が走ると視覚も聴覚もそれに奪われてしまった。

いや、声が聞こえる。砂嵐のノイズに混ざって微かに声が……。




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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