お願い、私の星を助けてっ……!



とても悲痛な少女の叫びであった。同時に砂嵐に覆われた視界は一瞬だけ晴れてここではないどこかの風景を映し出している。だが、すぐに映像が乱れてしまい詳しくは把握できない。

貴方「貴方は誰なんだ? どうして助けを求めているんだ?」

これでは何処で誰を助ければいいのかまるで分らない。それでも状況を少しでも把握するべく、必死に目を凝らしてノイズだらけの映像を見ているうちに、どうやら古めかしい街が映し出されていることが分かった。

だが、声の主がいまだに見えない。いや、空中に何かとてつもなく大きな影が見える。影が街を丸呑みにしようとしているのだ。抵抗するべく、小さな鳥が果敢に影に挑むものの、むなしく散っていく。

その陰のうちの一つが大きな影に飲み込まれ、片方の翼をもがれた。あの子だ、この悲痛な叫び、その声の主は確かにあそこからしたぞ! よく見ると鳥の翼を持った少女のようである。


急がないと、間に合わないっ……



翼を片方失った少女が祈るように組んだ両手を胸元にあてる。


このメッセージを聞いた方へ、どうかお願いです! 私の星を助けてっ! 私は、私の名は……



だが、再び映像に激しいノイズが走ってしまい、肝心な場所が聞き取れない。

貴方「君は一体……? どこに助けに行けばいいんだっ? 教えてくれっ!」

俺の叫びもむなしく、それ以降は砂嵐が流れるのみであり、そしてプツンと映像が途切れてしまった。




名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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