こちらを散々攻撃しておいて話を聞けだって? まあいい、もはや戦えないとあって降参したと考えよう。俺は戦闘態勢を解くと話を聞くことにした。

衣玖「ふう、ようやく落ち着いてくれましたね。ですから水棲生物が幻想郷の空に押し寄せてきて、滅ぼしてしまうんです! この子が教えてくれたんです」

ううむ、やはり納得いかない。恐らくは水棲生物型戦艦つまりはベルサー艦のことを言っているのだろうが、今ここにいるダークヘリオスが他でもないベルサー艦である。だというのに衣玖とダークヘリオスはとても良好な関係を築いているようにしか見えない。

ではダークヘリオスが衣玖を騙している? いやそれもおかしい。わざわざ幻想郷に危機が迫っていることなど教える筈がないからだ。ならばダークヘリオスが何らかの理由で裏切った? いやいや、それこそあり得ない。過去に幻想郷にやってきた外の世界からの住民は何をしてきた? バクテリアンもバイドも幻想郷を支配しようとしていたではないか。だとしたらベルサーも同じような考えを持っている筈だ……。ただ、ベルサーどもは侵略では飽き足らずに幻想郷を滅亡させようとしているらしい。

貴方「分かった。いや釈然とはしないが他に答えが見つからないので、ひとまずはお前を信じよう」

衣玖「ほっ。○○さんなら分かってくれると思っていました。じきに幻想郷に降り立つらしいんですよ」

今もダークヘリオスはどこか悲しげな目で空を仰いでいる。一体全体ベルサーはどうなってしまったんだ? ある時は神子や邪仙の手先になっていたり、ある時は何故か友好関係になっていたり……。

そう頭を抱えていると、突然紅魔館方面で爆音が鳴り響いた。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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