(同じころ、命蓮寺では……)

不思議なメッセージに奇妙なピラミッド。妹紅と輝夜を殺し合いに駆り立ててしまった謎の光。俺は白蓮さんに立て続けに発生する異常事態の報告を行ったが、やはりそれぞれの関連性が見えない。別々の異変なのだろうか?

卓を囲んで命蓮寺のメンバーで集まり、この事態について話し合っているところである。雲山はこの場にいないが、それはあちこちで偵察を行っているからである。その体を限界まで薄め、大きく広げることで広範囲の様子を調べることが出来るのだ。もっとも薄い体ではちょっとした風で飛ばされてしまったり、そもそも雲山が一度にすべての場所を見られるわけではないので(複数の場所を一気に見ることが出来たとしても雲山がこんがらがってしまうだろう。スーパーコンピューターじゃあるまいし……)思っていたよりも効率が良くないのであるが……。

白蓮「この中で特に緊急性が高いのはその妹紅さんと輝夜さんを戦いに駆り立てた謎の光とやらですね。原因は分かりませんが、これからこの光が各地で発生したら……」

光によって闘争心を煽られた人たちが増えて、衝突を続けていたら最終的には戦争が始まってしまうだろう。ううむと唸っていると、空中で桃色の霧が濃くなってくる。雲山が戻ってきたようだ。

一輪「……そう、ありがとう。やっぱり人を狂わせる光ってのは存在するみたいね。人里では一時的に発狂して暴れ回っていた人間の話が出てきたり、小さい松明を持った妖精の群れがあちこちで整列しながら飛んで行ったり……」

ムラサ「あの頭の弱い妖精たちが?」

妖精は本来、統率の取れた行動を取らない。このような動きを見せるのは異変によって興奮しているときか、あるいは誰かの命令を受けて動いているかだ。……いや、奴らが命令を忠実に守るとは考えにくい。誰かに操られている可能性もあるぞ。

貴方「ならば人里に向かい発狂した者と謎の光について詳しく聞き込みを……」



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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