一輪「待って○○! 奴らの次の目的地なんだけど、雲山が目星をつけてるみたい」

アールバイパー格納庫へと走ろうとする俺を制止したのは一輪。ボソボソと喋る雲親父に耳を傾ける一輪。一通りそれが終わると……。

一輪「次の目的地は紅魔館なんじゃないかって。例の妖精が今までにない物量で霧の湖に急接近しているらしいの」

なんだと!? 紅魔館といえば吸血鬼に時間を止めるメイド、大魔法使いの住まう館だ。もしも彼女達が発狂して暴れはじめたらひとたまりもないだろう。

貴方「人里の方は囮だ。あっちは大した被害も出ていないようだし、紅魔館へ急ぐぞ。惨劇を未然に防がなくてはならない。白蓮さん、行ってきます!」

そうと決まれば俺はアールバイパーの格納庫へと走る。徒党を組んでいるとはいえ相手は妖精。アールバイパー1機があれば動きを封じるのは難しくない。今は立て続けに各地で異変が発生している。命蓮寺だっていつ脅威にさらされるか分からないのだから、ここは寺で一番足の速い俺が一人で向かうべきだろう。

薄暗い格納庫は前方のシャッターが開くことで明るさを取り戻す。琥珀色の夕暮れの弱弱しい光ではあったものの、仮にも太陽光だ。コクピットの所までたどり着くと、えいやっと飛び乗る。

貴方「また大きな異変が起きようとしている。頼んだぞ、相棒……!」

銀翼を起動させ、エンジンが徐々に回転速度を上げていく。さあ、出撃だ! 爆音とともにアールバイパー、発進!



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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