機首が上になるように持ち上げ始めた。
貴方「ぐえっ!」
背後に向かう重力。とっさに俺は衣玖さんが落ちないようにとその体をギュッと抱くが……。
衣玖「きゃあっ!? そこは……///」
俺は腰のあたりにしがみついた筈であったが、運命のいたずらなのか、俺が手にしていた場所は……。結論から言うと俺はむんずっと衣玖さんのその大きな二つの果実を掴んでいたのだ。それも思いっきり。
貴方「うわぁ、やっちまった! ごめんっ!」
その感触で俺が何をやらかしてしまったのかはすぐに分かり、平謝り。しかしパニックに陥った衣玖さんは脚をジタバタさせ、そしてひときわ強く前方に蹴りを入れる。何かを蹴飛ばしたらしく俺の腹に重圧がかかる。
貴方「ウッ……!」
俺がうめき声を上げた時、衣玖さんが何を蹴飛ばしたのかが分かった。突然発射されるフォトントーピード。ミサイルを発射するボタンを作動させてしまったようだ。しまった、やり過ごすつもりが攻撃してしまったぞ。今はミサイルを出してはいけない時だったのに。
貴方「ええいっ、計画変更だ。このまま逃げるぞ!」
改めて衣玖さんの腰を片手で抱くと、彼女の肩から前方を覗き込む。のけ反ったフランドールはこちらを完全に敵と認識し、憎悪の目でこちらを睨み付けている。
衣玖「でもダークヘリオスは?」
貴方「ひとまずこの部屋に置いておこう。フランは俺達に気を取られている。外に誘い込めばここはまた安全地帯になるさ」
再びフランを驚かせるべく、俺は一気にリデュースを解除する。再び扉にフォトントーピードを撃ち込み、破壊すると地下の廊下へ一目散に退散した。もちろんある程度距離を取ったのちにキャノピーを開き衣玖さんと美鈴を外に出したのは言うまでもない。
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名前:聖白蓮
身体強化率326%
お姉ちゃん!
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