(そして現在の幻想郷、霧の湖では……)

ギラギラと紅の瞳を光らせるはフランドール。こちらを完全に標的と認識して咆哮を上げる。どうにかして落ち着かせるしかない。だがどうやって? 次の日の出まではまだまだ時間がかかるので、夜明けまで時間を稼ぐのは現実的ではない。それに紅魔館の様子も気になる。そうなると戦って退けるほかないだろう。

幸いにもこちらは1人ではない。何とか連携を取り、この窮地を脱しなくては。でたらめに青色と赤色の弾幕をヤケクソ気味に放っており、まるで上から見たら洗濯機のようになっており、何の策もなしに近づくのは得策ではないだろう。あの弾幕を何とかしなくてはならない。

貴方「一気に斬りつけてやるぞ、レイディアントソード!」

機首から青い刃を展開させ、フランドールに挑みかかる。並みいる弾幕を切り払いながら。だが、スコールの如く降り注ぐ圧倒的な物量にレイディアントソードだけでは対処しきれないことは明白。一つの弾に正面からぶつかり、アールバイパーは大きく跳ね飛ばされた。

一気に視界が切り替わる。どうやら回転しながら吹き飛んでいるようだ。強烈な衝撃に歯を食いしばりながら耐えて、機体を安定させようと躍起になる。ここまで弾幕が凄まじいと「菊一文字」が欲しくなるところであるが、あいにく今は装備していない。他に弾幕から身を守る「傘」の役割を果たせるのは……。

貴方「ネメシス、リモートバーストを決めるぞ!」

展開したオプションをまとめて逆回転リフレックスリングで掴むと、前方へ放り投げる。分離されたオプションはネメシスの指示でバーストビームを俺とフランを分断するように発射した。

フラン「!?」

よしっ、これである程度は接近しても安心だ。この距離からならレイディアントソードを用いて突っ込んでも被弾しないで済む。俺は雄たけびを上げて、再び青い刃を振りかざし突進した。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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