貴方「なっ、嘘……だろ?」

俺は確かにフランを斬った。だが、俺の見間違いでなければフランは3人もいるのだ。思えばレイディアントソード一撃で吸血鬼が真っ二つになるなんておかしい。レミリアも至近距離のショットガンを全弾喰らったのにケロリとしていたのだ、こんなに脆い筈がない。ということは……。

衣玖「影武者……ですね。まだ2人もいますよ?」

まるで分身でもしたかのようにそっくりな姿。これではそれぞれの違いがまるで判らない。こういう時は圧倒的な火力で偽物ごと本物を撃ち抜くのがセオリーであるが、あの暴力的な弾幕を発する吸血鬼が3人となると、そうも言ってられない。どうすればいい……?

衣玖「いえ、これはある意味チャンスでもあると私は見ていますよ」
貴方「どういうことだ?」
衣玖「吸血鬼が3人いる。それは裏を返せばあまり派手な弾幕は使用できないことも意味します。だって、当たっちゃうでしょう?」

そうか、あの洗濯機を上から見たような弾幕をデタラメに放っていては味方にも被害が及んでしまう。つまり分身している間はそこまで派手な攻撃は使用できないという事か。

貴方「ならば俺達も3人だ。1人ずつ相手すればいいんだ。衣玖、ダークヘリオス! 俺は真ん中の奴を狙う」

我先にと真っ先に目についた中央のフランと対峙することになった。立ち回りながらネメシス達を回収し、トレースフォーメーションを取る。蛇のようにアールバイパーを追随するオプション達。それを一か所にまとめ、狙いを定め、トリガーを引いた。

貴方「フォトントーピード、そしてグラビティバレット!」

ミサイル系兵装とレーザー系兵装の合わせ技。炸裂したブラックホールに反応できず、動きを鈍らせている。そこへまるで徹甲弾のようなミサイルが飛び込んでくるのだ。まともに喰らえばひとたまりもない筈。ミサイルの爆発でフランは木端微塵となった。

貴方「ちくしょう、コイツも偽物だ。衣玖、ダークヘリオス、そっちはどうだ?」



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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