図書館は予想外に綺麗にまとまっていた。こういった場所は真っ先に本棚が倒れ本が散乱して……ってのを連想して真っ先に向かうことにしたのだが、不気味なほどに整理整頓されているのだ。

貴方「パチュリーは何らかの方法であの光を免れたらしい」

腐っても鯛、病弱でも大魔法使いってことか。俺はパチュリーを迎え入れる為に図書館の奥へと足を進める。が、その奥の光景に俺達は驚愕した。

パチュリー「魔理沙ぁ、今日はあなたの大好きな黒ヤモリとニンニクのドリンクよー♪ グイっといって今夜もハッスルしましょうねぇ///」

魔理沙のぬいぐるみをテーブルに座らせて凄い悪臭のする黒い液体をカップに注いでいるのだ。さらに今度は声のトーンを低くしたパチュリーがさらに続ける。

パチュリー「ふふっ、今夜も『お楽しみ』なのかいパチュリー? こんなものまで用意して積極的だなぁ」

魔理沙になり切っているのだろう。断言しよう、パチュリーも「光」を目にして狂っている。いや、クレイジーなのは元々な気がするけれど、アレはやっぱり異常だ。俺は後ろにいる衣玖さんに無言で視線を向ける。全てを察したらしい彼女はパチュリー目がけて電撃を放った。

パチュリー「しびびびびびびび!?!?」

電撃を浴びせて現実に引き戻すよう試みて、そして上手く行ったようである。うずくまりながら咳き込んでいる。

パチュリー「魔理沙? あ、あれ……?」

恐らくは松明の光を目にしてしまったものの、破壊衝動とは別ベクトルに狂ってしまったと言ったところだろう。正気に戻ったところで早速聞き込みを開始する。

パチュリー「変な松明を持った妖精たちが図書館に入ってきたから火を消しなさいって注意したところまでは覚えているけれど……」

発狂している間の記憶は残っていないようだ。やはりこの紅魔館のあちこちを回ったんだ。

貴方「俺はその妖精、正しくは奴らの持っている松明を探しているんだ。あの松明の光を目にしたものは発狂してしまうという恐ろしい代物だ。これ以上被害を広げないためにも悪いけれど図書館も少し調べさせてもらうよ」



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

お気に入り登録登録済み一覧

セーブデータ
新規登録・ログイン・マイページはこちら