ゴーレム「ヒヒヒヒ、ここで会ったが百年目。俺様はまたまた地獄の底から蘇ってやったぞ!」
白蓮「あ、貴方は確か……ええっと誰でしたっけ?」

大きな脳味噌に大きな一つ目。そこに2本の太い触手を持った妖怪が二人の目の前に現れる。奴こそがバクテリアン軍の生き残りであるゴーレムである。しかし白蓮は奴のことを覚えていないようだ。

ゴーレム「ズコー! この俺様のことを忘れるんじゃないよ! ゴーレムだよ、ゴーレム! うん? なんだ、銀翼の末裔はいないのか? まあいいや、お前にも消えて貰おうと思っていたからな。銀翼の末裔はメインディッシュにとっておこう」

喧しいしゃがれ声の後ろから巨大な影が音もなく現れる。青色の球体であるコアを持ったバクテリアン軍の戦艦であった。通常のビッグコアのようなフォルムの左右に大きな筒があり、そこから大きなシャボン玉を撃ち出している。

ゴーレム「『あのお方』の依頼なのでな。カネもタンマリ貰ってるし、悪いが二人とも消えてもらうぜぇ、ヒヒヒッ。行けぇっ、巨大戦艦『バブルコア』!」

それだけ口にするとゴーレムはバブルコアと呼ばれた戦艦の後ろに隠れてしまった。大筒から色とりどりのシャボン玉が撃ち出される。

白蓮「はぁっ!」

近づくシャボン玉を手刀で斬りつけると、しぶきを上げて泡は消えてしまう。だが、そのしぶきが白蓮のスカートの裾に飛び散ると、シュウシュウと溶け始めたのだ。

ゴーレム「強酸の液体で作られたシャボン玉さ。泡や水しぶきに触れると骨まで溶かすぜ。キヒヒヒ!」

今度は金色に光るサーベルを展開し、泡を処理していく。水しぶきが飛ぶよりも早く、白蓮は大きく飛翔しながら少しずつシャボン玉の発生源へと近づいていく。焦るバブルコアはそんな白蓮を狙い撃つように4本の細いビームで狙い撃つが、虹色の軌跡を残しながら縦横無尽に動き回る彼女を捉えることはできない。

白蓮「いざ、南無三!」

魔人経巻の模様を纏った光が右腕で渦巻き始めると、バブルコアの遮蔽板を瓦割りの要領で全て真っ二つにしてしまう。今度は剥き出しになったコア目がけて追撃を仕掛ける。



名前:聖白蓮
身体強化率326%

お姉ちゃん!

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